今日は、先日手に入れた真柏の赤玉土への植え替え作業を行いました。
鉢はそのまま、土を入れ替え、剪定と針金矯正も軽く調整して、いざ植え直し。
ところが――
同じ鉢、同じ木なのに、何かがおかしい。
うまく言葉にできないけれど、前よりもどこか不恰好に見える。
ほんの少し幹の位置が変わっただけのはずなのに、全体の印象がガラリと違うのです。


🌿 幹の“数センチ”で変わる世界観
今回、改めて実感したのが**「バランスの大切さ」です。
盆栽って、単なる植物の管理ではなく、“ひとつの空間美”をつくるアートなんだな、と。
幹の角度、枝の広がり、頭のボリューム、鉢との調和――
すべてが微妙に絡み合って、ひとつの作品になる。
自分では「このへんかな」と思っても、実際に置いてみると
「ちょっと右すぎるな…」とか「枝の流れと合ってないかも」と違和感が残る。
今回はまさにそんな失敗でした。
✂ 小さな“違和感”に気づく力を育てたい
プロの方は、見た瞬間にその違和感を見抜き、自然な美しさに仕上げてしまう。
初心者の自分には、まだその感覚がありません。
でもこうして実際に触れて、失敗して、「なんか変だぞ?」と思えること自体が第一歩なのかなと思っています。
“なんとなく整ってる”と“ピタッとハマる”の差を、これから少しずつ育てていきたい。
🌸 春の兆しとともに
最近は暖かい日も増えて、真柏の葉先が少し色づいてきました。
春の気配とともに、盆栽たちも少しずつ変化を始めています。
今回の植え替えで、見た目はまだ納得いかない部分もあるけれど、
「ここからどう育っていくか」「どう整えていくか」を考える時間そのものが楽しいんだと感じました。
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